千代櫻子 作
仙台桜高校の演劇部はこれまで古今東西の名作に挑んできたものの、出来はさっぱりで、お客さんの喝采を受けたためしがありませんでした。
行き詰まってしまった部長の太一郎はいまさらながら演劇の勉強を始めようと図書館に向かったのでした。そして見つけたのが世阿弥の「風姿花伝」。
太一郎は現状を打破するため、演劇部員たちとこの古典を読み解いていくことにしました。
第1話 自然と
第2話 華やぎから覚悟へ
第3話 年とともに生きていく
第4話 稽古は強かれ
第5話 鬼と老人
第6話 舞台の空気
第7話 序破急
第8話 上手は下手の手本 下手は上手の手本
第9話 奥義
第10話 命を延ばし、人の心を和らげる
第11話 言葉から動きへ
第12話 写実
第13話 花を知る
第14話 秘すれば花
第15話 因果の花