千花 涼 作
人には良心の声を発するもう一人の自分がいるのだろうか。
セナは仙台を本拠に活動する劇作家で演出家。彼の発表前の自信作「光と陰」を読んだ劇団仲間のナミは、その作品をすっかり気に入り、東京の名門劇場に自分の作品だと偽って持ち込んでしまった。「光と陰」はセナの知らないところで高評価を得る。後でそのことを知ったセナは、特別ナミを責める訳でもなく、まったく気にしない様子だった。
ふたりにはガイドという天の声がいつも話しかけてきていた。
第1話 ガイド
第2話 光と陰
第3話 劇場支配人
第4話 桜劇場
第5話 まっすぐに
第6話 心地の良いスタジオ
第7話 自由に
第8話 劇団員の願い
第9話 お客様のために
第10話 スタジオライブ