何を話せばいいのかに迷う時、それは、自分の気持ちにとらわれている時です。自分が大変、自分が緊張している、自分が話したい、など、自分のことばかり考えていては、話す言葉など浮かびません。
では、何を話せばいいのかがわかる時とは、どういう時でしょうか。それは、他人の気持ちを思いやっている時です。思いやるとは、自分ではない他人の気持ちを想像することです。
自分のまわりにいる人、一人一人について、どういう気持ちなのか、どうしてほしいのか、どんな言葉をかけてほしいのか、相手のためを思って想像してみれば、その場、その人にふさわしい言葉や話す内容が浮かぶものです。
何を話せばいいのかは、他人への思いやりの気持ちがあればすぐにわかります。言葉は自分から出てくるものですが、自分から出てくる前に、他人への優しい気持ちがあってこそ、素敵な言葉を発することができます。
試しにやってみてください。話す相手は、今、どういう気持ちでいるのか、それを考えてみるだけでも、話す内容がより良くなっていることに、気づくでしょう。
(2015.10.14)