学生の就活では、必ず面接があります。面接では、どのように話せば採用されるのか、様々な情報があり、面接に行けばいくほどわからなくなる学生さんもいます。何がしたいのか、どうすればいいのか、迷い迷って、だんだん自分のことがわからなくなったら、危険です。自分を見失っているからです。自分を見失っている学生さんを見ていると、泳ぎ方を知っているのに溺れている、そんな感じです。

本当は、やりたい仕事がはっきりしているのに、それでいいのだろうか?やりたい仕事は自分には向いていないのではないだろうか?やりたい仕事に就けるだろうか?

親が心配しているし、友人は決まったし、このまま就活を続けられるだろうか。早くから面接の準備をしていたのに上手くいかない、どうしよう?メンタルは強いはずだったのに、気弱になってしまった、情けない。などなど。

迷う要因は、いろいろです。いらぬ情報にふりまわされている人もいるでしょう。情報はいっぱいあってもいいですが、ふりまわされてはいけません。迷わない人はいないでしょうし、迷うのは当たり前。迷ってもいいですが、迷ったままではいけません。ふりまわされたり迷ったままでは、溺れているのと同じです。では、どうすればいいでしょうか。

「私的には頑張っている」は、通用しないのが社会です。そういう自分中心的な考え方をかえましょう。就活とは、学生が社会の厳しさにはじめてふれる場面です。厳しいといっても、ほんの一端です。学校を卒業したら、社会という本当に厳しい海に漕ぎ出さなければならないのです。そのほんの一瞬の場面を見せてくれるのが、就活です。だから、社会とはこういうものだと納得すればいいのです。少々気の利いたことを言ったつもりでも、ごまかしはきかないものです。

一回や二回、厳しいことを言われても、上手くいったはずだと思った面接に落ちても、それが何なのでしょう。仕事では、もっと厳しい局面にあいます。それでも、目的に向かって粘り強くこつこつと淡々となすべき事をするのが仕事です。仕事とは、そういうものです。だから、就活ぐらいでバタバタ言っている場合ではないのです。面接で泣きそうになったり、困った顔をすべきではないのです。学生の自分がそんなにできるわけないと、自分のことを客観視できれば、自分はまだまだだと思え、頑張れるものです。要は、社会人になりきってしまえばいいのです。

本気で仕事に就きたいのなら、自分について厳しく省み、自分を磨き、より感じのいい人でいるように日々、精進するのみです。がんばりましょう!

(2015.10.13)