せっかく原稿があるのに、原稿にない音を出していませんか?

せっかく台本があるのに、「え」や「あの~」や「えと~」って、台本に書いていない音を、出していませんか?

内容に関係のない音が聞こえると、その音に気を取られて、大事な言葉が聞きとりにくくなります。

「え」や「あの~」を出すたびに、聞いてほしいことを、聞いてくれなくなります。一度や二度なら我慢してくれるかもしれませんが、たびたび「え」や「あの~」や「えと~」を発音されると、耳障りです。5分10分と説明される時、プレゼンテーションされるときに、「え」や「あの~」や「えと~」を聞かされ続けると、その場から離れたくなるでしょう。台本にない音を出さない人に説明してほしいと思うはずです。

話している方は必死だと思いますが、説明やプレゼンテーション、講演などのように、一方的に聞かされる場合は、「え」や「あの~」や「えと~」を聞かされるつづけるのは、苦痛です。

では、どうすればいいでしょう。

まず、自分が「え」や「あの~」や「えと~」を言うクセがないか、多用していないかを確かめましょう。実際に人前で話している時に、録音したり、身近な人に聞いてもらえばわかります。

次に、フリーで話すのではなく、原稿をしっかりとつくりましょう。そして、原稿に書いてある音だけを出し、「え」や「あの~」や「えと~」は出さないように、自分の声をよく聞きながら何回も練習しましょう。

はじめは、「え」や「あの~」や「えと~」を声に出したくなるかもしれませんが、我慢して、「え」や「あの~」や「えと~」は、出さないように、何回も練習すれば、改善されると思います。

「え」や「あの~」や「えと~」を言いたくなっても我慢することです。「え」や「あの~」や「えと~」の音が出そうになったら、その音は声に出さないで、間としてあければ、聞きやすいものです。音がないわずかな時間が、聞きやすさを生み出します。

話す方が、話しやすいから話すのではなく、聞いている人が聞きやすい話し方、心地の良い話し方をしたいのなら、頑張りましょう。

聞いている人が耳障りだと感じる「え」や「あの~」や「えと~」を多用しないように努力して、自信を持って話しましょう。

(2013.06.21)