人は、何かしら、まわりの人の言葉に影響をうけるようです。職場の人や友人と会話した時の考えが、自分のものになってしまうことがあるようです。身近な人たちと、良好な人間関係を保つためには、仕方のないことかもしれません。
まわりの人たちの言葉が、否定的で破壊的なら、はっきり拒絶できますね。ですが、たいしてマイナスでもないような、だけど、前向きでもないあいまいな考えから発せられる言葉ならスルッと自分の中に入ってきて、プチマイナスな自分になったりしませんか。
ものすごく悪いことなら影響をうけないのに、少しだけよくないことだと、気がつかないうちに、ネガティブな自分になっているかもしれません。ぼんやりできませんね。
だれともぶつからずに人間関係を保つためだけにまわりにあわせていると、自分が本来もっている前向きで明るいところは、だんだんとなくなっていくかもしれません。
学生時代、10代の頃、若い頃は、純粋で素直で、世の中の役に立とうと思い、前向きでバリバリ進んでやる気があった人が、年齢を重ね、まわりにあわせているうちに、理想とは離れていって、気がついたときには、ネガティブな発想にも慣れてしまって、世の中の役に立つとか、人を助けるとか、清々しく立派な人であるとか、すばらしい目的を忘れてしまって、ある日、何かが上手くいかなくなった時にふりかえって、こんなはずではなかったのにと、悔やむなんて、もったいないですね。
本来、目指していた素晴らしい自分の姿とはかけ離れてしまったと、後悔しないためには、どうすればいいでしょうか。それには、毎日、自分に戻る時間をもつことが必要です。晴れやかでのびのびできて、前向きで楽しい思いにあふれている時間、それが自分に戻っている時です。至福の時です。
至福の時は、顔も穏やかで、優しい言葉で自然に話せるでしょう。至福の時間を過ごしながら本来の自分に戻りましょう。そうすれば、まわりのネガティブな感じや批判的な考えにふれても、すぐに前向きで明るい本来の幸せな自分に戻れます。幸せな自分に戻る時間を毎日もつことで、自分の良さが保てます。あなたは、何をしている時が、至福の時でしょうか。至福の人生を。
(2012.09.20)