年が増えると、いろいろと仕事や人生、発声・発音などの基本的なことについて、アドバイスをすることが、ありますね。人生の先輩の話を聞くだけで、できた気分になって、実行する気配のない様子や、話をあまり理解していないような人もいるでしょう。
アドバイスどおりにしなくても、それはそれで、いいのではないでしょうか。アドバイスに対してどうするかは、一人一人の自由意志です。それで失敗して、あとで思い出してくれるかもしれませんし、失敗しても何とも思わないかもしれません。相手を思って、一番いいと思う方向をアドバイスしたのでしたら、十分に役目を果たしています。その後の言動まで、期待してはいけません。
また、アドバイスを受ける方が未熟な場合、思ったとおりのこたえがかえってこなくて、イライラしている様子が見受けられることもあるでしょうし、厳しいことを言うと、「怒られた」と陰口を言われたり、批判されたりすることもあるでしょう。それはそれで、気にしなくていいのではないでしょうか。
アドバイスだけでなく、相手のために、いろいろとしてあげたことを、喜んでほしい、恩を感じてほしいと、期待しないことです。してあげたことに、恩を感じてほしいと思うのは、欲です。助けてあげたい、役に立ちたいと思うのも、欲です。他人を救うことはできません。救えるのは、自分だけです。
常に、相手にとって、一番良いと思える言葉を発し、行動することです。それだけで、十分です。
(2012.02.03)