人は、謝らなければいけないことは、しないものです。その場が好きなら、その場を大切に思っているのなら、その人のことが好きなら、その人のことを大切に思っているのなら、謝罪しなければいけないようなことは、絶対にしません。それが、人です。

気づかなかった、未熟者だった、間違いだった…なんて、ただの言い訳です。わがまま、自分勝手を通した、卑怯な言い訳にすぎません。思いやりがないだけのことです。

「ごめんなさい」と、謝やまってもらったところで、嬉しくはないものです。謝らなければいけないようなことをしないでほしかった、と思うだけです。心から相手のことを思っていれば、謝らなければいけないようなことは、しないものだからです。

謝罪は、人間関係の修復になりません。壊れてしまった関係をもとに戻すことはできません。「ごめんなさい」と言われたところで、もうつきあいたくないと、思うだけのことです。

「ごめんなさい」は、謝る人の慰めになる言葉です。謝罪される方は、イヤなことをされて、人間関係を壊され、謝りの言葉でごまかされ、かえって傷つきます。人を傷つけてはいけません。人には優しく思いやりの心で接し、けして、わがままをしないことです。

もし、謝りたい、ごめんなさいと、言う人がいたら、その人は、私のことを好きではない、大切に思ってくれていない、と認め、つきあわないことです。本当に大切にしたい人には、謝らなければいけないようなことは、絶対にしませんから。

好きな人、大切に思う人とは、「ごめんなさい」という言葉がかわされることはないのです。

(2011.12.14)