ありもしない作り話をしては、いけません。嘘は、ダメです。嘘を信じた人を、傷つけるからです。人を傷つけるということは、自分を傷つけることです。嘘は、罪です。
嘘の場面いろいろ…
・「自分は、恵まれない環境で育っている」と作り話をして同情をひいて、「あんなの全部、嘘」と、悪気もなく白状する。
・ついていく気もないのに、「ついていきます」と、気を引くような嘘の言葉を使う。
・やる気もないのに、「きっと期待にこたえてみせます」と、かっこいい嘘を言って期待させる。
・「○○とつきあってる?」と聞いたら、「つきあっていない」と悪気もなく嘘をつく。etc.いろいろありますね。
なぜか、嘘をついた本人は、「嘘でした」と告白してしまうものです(笑)。嘘を嘘と想っていないのでしょうか。嘘が習慣化していて罪の意識がないのでしょうか。「想ったこと言葉にしただけ」と、開き直っているのでしょうか。自分の発する嘘の言葉に騙される人を見て、楽しんでいるのでしょうか。だとしたら、許せない(怒)。「嘘でした」と告白するのなら、はじめから嘘をつかなければいいのに。嘘のままにしておいてくれればいいのに(笑)。
人は、嘘をつかないものです。作り話はしないものです。たいていの人は、何でもまじめに受け止め、嘘の言葉を信じて、心配し、気遣い、喜ぶものです。だから、嘘だとわかると、ショックを受けるのです。嘘をつかれたことがわかると、とても苦しく悲しく悔しく、そのうちにだんだんと怒りがこみあげ、どこにぶつけていいものやら、という気持ちになります。素直に信用した自分、嘘を見破れなかった自分が、憐れになります。軽く扱われた気がして、情けなくなります。嘘は、罪です。
私は何でも大真面目に受け止める方ですが、ちょっとおかしいな、嘘っぽいなと観じることがあります。嘘っぽいと思ったら、嘘をつかれたままにしておくことがあります(笑)。どこまで嘘をつき続けるのかと、しばらく見守ることがあります(笑)。嘘をついた本人が、嘘を白状した時に、「嘘だと知っていた」と告白し、嘘である証拠を教えてあげることもあります。嘘を突き通せていたと想っていた本人は、驚くようです。嘘攻撃には、すべてお見通し攻撃が、効きます(笑)。嘘をついた本人が、本気で改心するかどうかは、わかりませんが(笑)。
嘘や作り話でその場しのぎをする人は、ものすごく悪い人、というよりは、弱くて情けなくてかわいそうな人です。嘘をつかれて悔しい時は、閻魔様にでもおまかせしましょう(笑)。自分がしたことは、良いことも悪いことも、想わぬ方向から自分にかえってくるものです。嘘をついた人は、嘘をついたという意識があってもなくても、人生のどこかで、嘘で騙されるかもしれません。それは、嘘つきをやめる良い機会です。
たとえ、嘘をつかれて騙されても、人を信じたいですね。自分だけは、清らかに。
(2011.10.30)