とても楽しかったです。美味しかったです。よかったです。などと、褒めてもらえると、嬉しいですね。ですが、社交辞令だとわかると、寂しいですね。
素直な気持ちが伝わるのと、社交辞令の違いは、何でしょう。それは、心が動くかどうかです。
「楽しかった」と言うと喜ばれるから、こういう時は褒めるものだと、頭で考えて話すと、社交辞令になります。心から本気で思った言葉を素直に声に出すと、相手の心に響きます。「楽しかった」と、同じ言葉を声に出しても、伝わり方が違います。気持ちがないと、社交辞令的に。心から思って声に出すと、相手の心に響きます。
声に出した言葉は、見えませんが、人というのは、見えない声を観じることができるものです。社交辞令は、書いた文を読むように聞こえます。息が不自然で、本気で思って話していない、ことが観じられます。息づかいで、キレイナ言葉を並べただけ、だとわかります。心が動かないからです。心が動くと、息が無理なく自然に吐かれ、本気の思いが伝わります。
本気で思っていないことを声に出すと、社交辞令になります。少しは思っている、なんて中途半端はやめましょう。中途半端な気持ちで言葉を声に出すと、中途半端な表現になって、真には、伝わりません。真に心から思った言葉を声に出すと、人と心を通わせることができ、コミュニケーションを楽しむことができます。
(2011.10.28)