緊張には、自分がたいへんだから周りが見えないという気遣いがなく、失敗したらかっこわるいからという自己中心的な想いがあります。緊張とは、かっこ悪いものです。 緊張しているときは、身体がかたい状態です。顔の表情もなくなって、こわばっています。笑っていません。人に与える見た目の印象は、こわい(笑)。愛想がない。女性なら、かわいくない(笑)。

緊張は、他人にみえます。緊張する人は、自分だけがたいへんだと、自分のことばかり考えています。まわりの人を気遣えば、緊張している自分を忘れ、目の前のことに一生懸命になれます。緊張は、自分のことばかりにこだわって、気の利かない人だと言っているようなものです。社会経験があるいい歳をした大人が緊張するのは、かっこわるいです(笑)。

緊張感は、重た~い雰囲気です。緊張感に包まれている人がいると、まわりの人は疲れます。緊張している人は表情がかたく暗いので、気の利く明るい人とは、気があいません。善い人が、離れていきます。

緊張すると、心ここにあらずといった感じで、ネガティブなことを口走ったりします。批判したり、意地悪を言ったり、悪口に荷担したり、まわりに流されたり、巻き込まれたりもします。人に嫌われる言動をしてしまいます。

緊張とは、自分本来の姿から遠ざかってしまう、やっかいなものです。緊張は、乗り越えられるものです。緊張を乗り越え、自分自身に戻る方法は…

<その1>とりつくろわないこと。裏表のないこと。本音の言動をし、自分本来の姿で、まわりの人を不快にしたり、まわりの人に嫌われない言動を日々実践すること。自分自身を出しても好かれるという自信を、毎日の生活でつけることです。本音を言って嫌われるのなら、それは本音ではなく、わがままです。

まわりの人と調和する言動をし、自分がその場にいて喜ばれる存在だったら、どんな場面でも緊張感に負けません。

<その2>楽な状態を思い出すことです。緊張したときに、ゆったりしている自分を想い出して、幸せな気持ちになることです。

自分が真にリラックスして開放されている状態を自分でわかっていますか。まずは、自分が楽~な状態を知りましょう。自然の中、お風呂、鳥の声を聞いているとき、花をみている時、好きな音楽を聴いているとき。私がリラックスして幸せな時は、自然の中、バロック音楽を聴いている時、花壇の花を見ているとき、緑の木々の中にいるとき、桜や薔薇の花を見ているとき、山や川の自然の中で、鳥の鳴き声や川のせせらぎを聴いているとき、温泉につかっているとき、山の中にある露天風呂なら最高の開放感。(笑)

緊張感に包まれそうになったら、自分が心から寛いでいて、自分らしくて楽な状態を想い出してみましょう。幸せな気持ちに包まれていると、緊張感に惑わされなくなります。

(2011.06.29)