「あのとき感謝の言葉を言っておけばよかった」「謝ればよかった」「会いに行けばよかった」「本心を伝えればよかった」「言いたいことを言っておけばよかった」「言ってあげればよかった」「好きだと声に出せばよかった」「伝えたい言葉があった」「きちんとお別れすればよかった」…と、後悔するような別れ、人間関係を壊して解決できずに会えない状態になって、悔やまれること、ありませんか。いつか解決しようと後回しにして目を背けたことほど、時がたつほどに、後悔の想いで苦しくなるのではないでしょうか。
このたびのような大震災にあうと、近くにいても、この世ではもう二度と会えない。今生ではもう二度とまみえることがない、ということもあるのだと実感します。人間関係を良好に回復する機会はないかもしれませんが、悔やまれる別れ、解決したいですね。
解決の第一歩は、悔やまれる別れをしてしまった相手にしたかったこと、してあげたかったことを、今、目の前にいてくれる人たちに、精一杯本気でしてあげることです。
今、自分のまわりにいてくれる人たちに、思いやりのある優しい言葉をかけ、笑顔で親切に接すること。感謝の言葉を言い、自分の気持ちを伝え、一人一人を大切に、丁寧におつきあいすること。出会えてよかったこと、感謝の気持ちを、必ず声に出すことです。これですべて解決できるわけではないことは承知の上で(強調)、謙虚に、今、目の前にいてくれる人たちと、精一杯良好な関係を結ぶことです。
悔やまれる別れが教訓になって、今は、まわりの人たちと上手くつきあっている、というのは喜ばしいことです。それは、悔やまれる別れをしてくれた相手のお陰です。直接言えなくても、気づかせてくれた相手に感謝の気持ちを贈りましょう。あたたかい想いは、届くものです。謙虚に生き、人として大きく成長すれば、いつか、また、相まみえる時がめぐってくるかもしれません。またいつか、笑顔で会えますように!
(2011.06.14)