このたびのような大震災にあうと、命があったこと、日常がおくれること、衣食住に困らないこと、仕事があること、学校に通えること、レジャーを楽しめること、すべてに感謝し、ありがたいと思えます。誰もがそう思ったはずです。ですが…
命にかかわるようなこともなく、不便な生活から解放されて日常が戻ったら、感謝の思い、日常のありがたさ、助け合うことなどの清々しい気持ちを忘れてしまっていませんか?
こんなたいへんな目にあったのに、今だに、悪口・陰口を言ったり、批判をしたり、無責任で自分勝手な言動をしたり、都合が悪くなると屁理屈言って逃げたり、うまくいかないことを何かの責任にしたり、約束を破ったり、気遣いをしなかったり、うしろめたいことやしてはいけないことをしたり、嘘をついたりする人に会うと、憐れに想います。募金をし、ボランティアをしたら、それでいいんでしょうか?
せっかく感謝の気持ちを持ち、助け合うことの大切さに気づいて、人としてよりよい方向に目覚め始めたのに、ネガティブな言動をしてしまうのは、情けないことです。人として成長できる機会を無駄にしてはいけません。
大きなことをしなくても、まずは、自分のまわりにいてくれる人、家族、ご近所、友人に、優しく親切にしましょう。助け合いましょう。感謝しましょう。あたたかい気持ちで接しましょう。
そして、これからは、都合が悪くなっても逃げない。嘘やわがまま、無責任はやめる。悪口・愚痴を言わない。批判をしない。など、ネガティブなことはけしてしないようにしましょう。
311の大震災は、目覚める良い機会かと思います。今こそ、人としての本質がとわれる時です。善意のもとで言葉を発し、動き、まわりの人の力になれることに喜びを見出す時です。
あなたが目覚め成長しているのなら、これまでより、まわりのものすべてが光り輝いているように見えます。幸せな気持ちに満たされます。自信をもって、明るく楽しく生きられます。あなたは今、目覚めていますか?
被災された皆様、今もたいへんかと思います。心からお見舞い申し上げます。
(2011.05.21)