放送や舞台に出演する人には、品と華が必要です。身につけようとして身につくものではありません。日々の暮らし方、考え方、想い、言動が品と華となって醸し出されるのです。品と華は、放送や舞台に出演する人だけでなく、一人の人間として求めたい魅力です。2011年卯年のはじめに、品と華について考えてみました。

☆ 品や華は、化粧や装いでは得られないものです。心の動き、毎日の生き方が外見にあらわれて、華となり、品となります。善意のもとに、日々、瞬間瞬間を大切に生きなければいけません。

☆ 愚痴・悪口を言う、嘘をつく、隠し事がある、裏表がある、批判をする、否定的な事を言う人は、こわくて下品な雰囲気が漂います。心の動きが、品につながるのです。すべてに感謝し、ありがたいと想う愛にあふれた日々をすごすことです。

☆ してはいけないこと、常識はずれのことをしている人の言葉や声には、うしろめたさや暗さを観じます。品のない言動をすると、上品な雰囲気を装ったところで下品に観えます。とりつくろってもバレるものです。誰からも認められる、喜ばれることをしなければいけません。

☆ 身体や気が弱い、幼い、感情に流される、責任感がない、都合が悪くなると逃げる、約束を破る、意志が弱い人は、品や華以前に、目の前のことをしっかりと責任をもってやり遂げなければいけません。何でも手を抜かず、やるべきことをしっかりとできてこその品と華です。

☆ 傲慢な気持ちは、品にはほど遠いです。褒められて勘違いせず、失敗して落ち込まず、常に自分を冷静に見つめなければいけません。

☆ 自信をもって生きていると、品も華もついてくるものです。人生は長いです。あきてしまわないように、誰かや何かに流されず、一人でしっかりと楽しく生きていける自信と強さを身につけたいものです。

☆ 人の喜びを自分の喜びにできる人は、上品で華やかです。自分の声や言葉を聞いた人が、心地よくなってくれることに喜びを観じられる人は立派です。まわりの良いところを見つけ、誰にでも優しくあたたかく接し、他人のために尽くし、世の中の役に立つ人でありたいものです。

☆ 謙虚な心が、品と華につながります。人は、自分一人で生きているわけではありません。まわりの人に助けてもらっています。目にみえないものや自然のような大いなるものに支えられています。生かされているという感謝の気持ちをもち、縁を大切にしたいものです。向上心をもち、進化と変化を求め、いつも身も心も新鮮であるべきです。

(2011.01.01)