はじめてお会いする方に「細川です。よろしくお願いします。」というのは、あたりまえ。電話でも、「細川です。いつもありがとうございます」と名乗ってから話し始めるもの、と想っていたら…
依頼していた仕事をキャンセルしたいという電話がかかってきました。電話をかけてきた男性の名前を聞いても、「○○会社です」と、会社名しか言いませんでした。気の進まない電話だと想います。ですが、自分の名前を名乗らずに会社のせいにするのは、情けないことです。会社の代表として、誠意をもって伝えるのが、大人の対応です。都合の悪いことを伝えなければならない時こそ、誠実に丁寧に話したいですね。
「ちょっとお聞きしたいんですけど」といきなり質問をはじめた女性に、「お名前を教えていただけますか?」と聞くと、「いえ、いいです。また、かけます」と、その女性はあわてて電話を切りました。名前を聞かれたくなかったようです。名乗ると、何か都合の悪いことでもあるのでしょうか(笑)。どこの誰だかわからない人と、話すことはできません。
苦情の電話もあります。苦情の内容について、名乗らずに話しはじめた女性に、「お名前を教えていただけますか?」と聞いたら、「いえ、それはいいんですけど」って、あわてました。何回聞いても結局名乗らず、電話を切られてしまいました。言いたいことだけ言って、名乗らないなんて、ズルいですね(笑)。不満のはけ口にされたみたいで、イヤな気持ちになります。苦情のような言いにくいことを言うときこそ、自分の名前を名乗って、正々堂々と話したいものです。
私が主宰する話し方の講座について、電話で質問してきた男性がいました。こたえた内容に満足がいかなかったのか、その男性は、いきなり「バカか」と言いました。私はその時点で、何も言い返さずに電話を切りました。電話で「バカか」と言ってしまうような大人を憐れに想います。ですが、ネガティブで攻撃的な人からは、さっさと離れるのが得策です(笑)。
電話だと、顔がみえないせいなのか、会えば言えないようなことを言ってしまうんでしょうか。かっこ悪いですね(笑)。いつでも、正々堂々と、清々しく自分の名前を名乗りたいものです。
(2010.12.23)