怒りに満ちてしまったとき、悲しいとき、苦しいとき、不安な気持ちのときは、正しい判断ができなくなりますね。こういうネガティブな想いから逃れたい時、冷静になりたい時は、日本文学を声に出すことをおすすめします。

人間関係に悩んだ時やコミュニケーションがうまくいかない時も、美しい日本語を声に出すことで、落ち着きます。自信がもてます。癒されます。

世界中の言語の中で、日本語はとくに美しい響きをもつ言葉だとききます。日本の文学には美しい言葉、心に響く言葉がちりばめられています。美しい日本語で書かれた日本文学を声に出すと、心地よくなります。ほっとします。自分の声で自分自身を癒しませんか。

おすすめは…

★ 古事記、万葉集、竹取物語、枕草子、方丈記、源氏物語、風姿花伝、奥の細道…などの古典

★ 川端康成、夏目漱石、太宰治、芥川龍之介、樋口一葉、谷崎潤一郎…などの文豪の作品

好きな作品をどんどん、声に出してみましょう。黙読に比べると、言葉が体中に染みてきます。

古代から読み継がれてきた日本の文学を声に出してみると、日本語の音は、美しい音、安らぐ音、癒される音だと実感できます。日本人であることを誇りに想えます。

声に出して読んでいると、心の奥が揺さぶられて、泣けてくることもあります。自分の声で発した音が、自分自身を心地よく揺さぶってくれます。快感です。涙を流すと、スッキリしますね。苦しいあとの安らぎ、これも癒しです。

日本の文学を声に出すと、穏やかで優しい気持ちになれます。自分の中から優しさやあたたかさがあふれ出てきます。自分のいいところを引きだしてくれます。自分を肯定できます。自分を好きになれます。生きていく力をもらえます。

現実世界でがんばっているあなたのために、日本の文学を声に出してみてくださいね。

(2010.6.3)