謝は、言と射からできていますね。言葉は、射る。射る言葉。的を射た言葉。
射場で弓を引いて想うことは、〝矢を的にあてる〟という結果だけを求めるのではなく、身体と心を正し、瞬間瞬間に精一杯自分のもてる力を発揮することが何よりも尊いのではないか、ということです。そりゃあ、矢が的にあたると嬉しいですけど(笑)。
的を射た言葉・せりふを表現するためには、逃げたり誤魔化したり、とりつくろうことなく、毎日を本音で美しく生きることではないでしょうか。きっと自分の中からいいものが出てくるはずと信じて、日々精進しましょう。
謝からは、謝罪と感謝という言葉が思い浮かびます。
謝罪とは、謝る罪。謝らない罪。謝罪の言葉を声に出すのは勇気がいることです。キレイナ言葉を吐いたところで、本心は伝わらない。本当に相手のことを想ってこそ真心が出せる。
感謝は、感じて謝る。謝る、謝られると、心を動かされる。謝罪と感謝、「ごめんなさい」と「ありがとう」は、なんだか同じことのように観じます。
謝罪の言葉も感謝の言葉も心からの想いを伝えるのは難しいですが。謝罪より感謝の言葉の方が声に出しやすいですね。感謝の言葉は、言った方も言われた方も清々しい気持ちになりますね。「ありがとう」の一言で癒される気がします。
謝なら、感謝の言葉を。感謝の言葉は、慈しみ愛おしむ想いから生まれます。感謝の言葉「ありがとう」は、美しい日本の言葉。心地よくなる言葉。あたたかい言葉。愛の言葉。
あなたも心から感謝の言葉「ありがとう」をいっぱい声に出してくださいね。
(2010.1.17)