誰もが、心をこめて、気持ちをこめて表現したいと思うでしょう。ですが、本当に心などこめることができるのでしょうか。そもそも、気持ちをこめて話したり、心を込めて読んだり、セリフを発したりできるのでしょうか。
話すとき、読むときに、自分の心、気持ちを、こめようがこめないようにしようが、その時の自分の調子が出てしまうものではないかと思います。そう、あなたの今の心根の状態が出てしまうのです。
いくら、もっと優しく、温かく、明るく、気持ちを込めて話したり、読んだところで、取り繕うことはできないということです。
心にもないことをしていたり、やましいこと、よこしまなことを考えていたり……、といった後ろ向きな言動の日常なら、いくら隠してもそれが悪い表現として出てしまうかもしれません。どんなにうわべだけ飾っても、自分が出したつもりのないものが出てしまうのです。こわいですね~。
素敵な話し方、読みをするためには、正直に、素直に、明るく親切に、常に向上心をもって、正しいことをする、すべてに感謝して、愛情深く、優しく親切に、まわりの人を気遣う……など、前向きな言動で毎日を積み重ねて生きることです。
どんなに疲れていようが、忙しかろうが、悩んでいようが、前向きな言動で生きていれば、好ましい表現が出来てしまうもの、かもしれません。
あなたの心、気持ち、魂は、いま、どんな状態でしょう。心の状態を、いつも素敵にととのえておきたいものですね。
(2009.6.30)