2009年5月3日に4回目のスタジオライブを行いました。ライブを行った大広間は、50人ぐらいが椅子席にゆったり座れ、天窓から射し込む光がとても心地いい空間です。
私は、ラジオドラマを制作し、毎週放送しています。オリジナルのラジオドラマには、主宰する声優劇団のメンバーが出演しています。ラジオは収録です。お客様は目の前にいません。効果音などの音もあとでつけるので、せりふだけを収録します。
スタジオライブでは、ラジオで放送した作品、これから放送する予定の新作ドラマをお客様の前で演じました。効果音やBGMも、せりふにあわせてその場で流しました。効果音やBGMを流しながら演じるのは楽しいですし、ノリもよくなるようです。この日のお客様は、10代から80代まででした。目の前にお客さまがいると緊張しますが、見てくれる人たちのために一生懸命にやろうという思いが、いいせりふを生み出します。
あるドラマでは、目の前で見ていた女性が笑ってくれて、演じる方はその反応にこたえようと、いつもよりいい表現になりました。見てくれる人の反応でいいせりふが引き出されることはよくあります。
毎回、子供向けの絵本を読みます。会場中がホッとする楽しい時間となります。
文学作品の朗読にもとりくんでいます。古典などの文学作品を数ヶ月稽古して、本番を迎えます。読む方も聞く方も、日本の文学にふれて、日本のよさ、日本の文学のすばらしさ、日本語の美しさを感じてもらいたいと思います。
生の舞台はその時、一回かぎり。その一回だけのためにどれだけの力を注ぎ、自分の力を出し切って演じることができるか。そして、一度限りの本番をいかに楽しめるかが、生の舞台の面白さです。
(2009.5.30)