青木依里 さん 東北学院大学 経済学部共生社会経済学科4年

青木依里さんは、大学3年生の夏からレッスンをはじめました。
大学はもちろん、実家の農業を手伝ったり、地域のお祭りに参加したり、得意の絵を描いたり、とても有意義な学生生活をおくっています。
いつも、まじめに一生懸命に素直にレッスンに取り組んできた青木さんに、就活をふりかえってもらいました。

内定の連絡は、どのようにうけましたか。そのとき、どんな気持ちでしたか?
郵送での連絡でした。A4サイズの封筒で、開けた瞬間に「採用通知」と書いてありました。びっくりして一度封筒の中に戻してしまいました(笑)。
深呼吸してからまた封筒の中から取り出し確認してからは全身でほっとして、諦めずに頑張って良かったと心から思いました。

おうちの方は、何と言っていましたか?
父、母、兄、姉二人の5人がそれぞれ電話やメールをくれて「おめでとう!本当に良かったね!」と言ってくれました。特に、母が「頑張っているのは分かっていたから、決まると思っていたよ。」と言ってくれたことがとても心に残っています。
皆、信じて支えてくれてありがとう。

来年4月からどんなお仕事をするのでしょう?
岩手県南地域を中心に、記事にする出来事を探してきて取材をし新聞の記事にします。また、営業としての販売業務も担当します。
経済、文化、政治、スポーツと部署がありどこになるかはまだ分かりませんが、どの部署でも活躍できるように今からニュースを欠かさず見て世の中の流れをしっかり掴んでおこうと思います!

採用された理由は、何だと思いますか?
選考方法は、一般常識(世の中のニュース、国語、英語)の筆記試験と試験管の方が7人の個人面接でした。
まず、全ての質問に自信を持って私だけが答えることをはっきりと言い切ったことだと思います。
例えば、私は岩手県平泉町出身ですが「地元平泉で記事にしたいことはありますか?」と聞かれました。
すぐに「あります!」と言い、「平泉を記事にするなら、世界遺産の記事とそれ以外にも世界遺産にす
るために町を守って来た地域の人たちに取材をして意志を伝えたいです」と答えました。
他の質問も同様に、自分の意志をはっきり答えました。
次に、真剣にやりたいことを答えた以外に普段の面白い自分を出せたことです。私は大学で美術部に所属しているので、「何の絵が得意ですか?」と聞かれました。
すぐに「牛の絵です!」と答えると、「う、牛ですかぁ~。」と7人いらっしゃった面接官の方々が笑ってくれたので私もほっとして「子どもの頃から家に牛が30頭いたので、3歳の頃から牛の絵を描き続けています。今は牛を抽象画にして角を木の枝にしたり、尻尾を稲にしたりと工夫して描いています。」と笑顔で答えられました。
緊張しても、普段考えて来たことや自分の好きなことをはっきりと答えられたのが良かったと思います。

エントリーシートや面接で工夫したことを教えてください
エントリーシートを読んでくれる方、面接をして下さる方が楽しんでくれるかということを常に考えていました。
エントリーシートは一度書いてから、人に話すイメージで口に出してみたら名詞が抜けていて何の話をしているのか分からない、ということに気付き何度も直して自分で納得してから提出しました。
エントリーシートは、自分が今まで経験してきたことを沢山思いだして書きだすと、物語みたいで面白く楽しみながら書いていました。
テレビ局やラジオ局のエントリーシートは、自由に自分の絵を描いて提出して面接ではその絵の話で盛り上がったりしたので、楽しんでもらいながらも自分の意志はしっかり伝える、というのが自分には合っていると思いました。

採用されるために努力したことは何ですか?
3年生の春休みから、2日~3日のペースで河北新報・日本経済新聞・読売新聞・東京新聞・地元岩手の新聞の社説を読み比べました。
読み比べて行くと、世の中の話題になっていることも知ることができて、更に漢字の勉強になるし、1つのニュースでも考え方は沢山あるのだと勉強になりました。
また、アナウンススクールに入りたてのとき漢字テストも本当に苦手でそんな自分がとても恥ずかしいと思ったので、毎日アナウンススクールでテストをした漢字の練習と意味も調べました。本屋さんには、就職試験対策の問題集が沢山ありますが結局はアナウンススクールで学んだ漢字や地名、四文字熟語などを繰り返し勉強して、それが就職試験に出題されたことも沢山ありました。色々な情報に惑わされず、アナウンススクールで学んだことをコツコツと復習して良かったと思っています。

私は、本当に実現できるか分からないと思っても、大学3年生の頃からいつも「平泉を記事にするならこうしたい!」、「農家で育った目線で農業をもっと取り上げたい!」と、こうしたいと思ったことをノートに書き続けました。それがいつの間にか自分の自信となっていて、どの質問にも「私がやりたいことは○○です。なぜなら○○だからです。」と自分でもびっくりするくらいに意見を伝えられました。

内面的な努力は、自分に自信を持つことです。私は始め自分の意見を最後まで人に伝えられませんでした。自分の意見が否定されたり、周りと違うことを怖がっていたからだと思います。このままではいけないと思って、友達との会話やアルバイト先でも皆の話を最後まで聞いてから「私はこう思っています」ということをはっきりと口に出すようにしました。この繰り返しのおかげで、自分の考えに自信を持てるようになり最終的に面接で新聞社への想いを伝えられました。

アナウンススクールのレッスンで役立ったことを教えてください
毎回必ずする自分の声の録音です。細川先生が用意している原稿などを毎回録音しますが、普段は分からない自分の癖やテンションが分かるのでとても勉強になります。
毎回必ず自分の声を聞いた感想を話して、先生からアドバイスをいただくのですが、このレッスンで自分を客観視できるのでちょっとずつ成長して来れたと思います。
また、1つの詩や物語をレッスン生の皆さんと一緒に読むときは皆さんとできるのが楽しいし、相手の方にもっと丁寧に話しかけられるようになりたい!とモチベーションも上がります。

講師細川のアドバイスで役に立ったことは何ですか?
1番は「もっと自分の気持ちを出して良いんだよ、悪いところは出ないから。」という言葉です。
この時に、はっきりと気持ちを伝えられないのは口下手が問題なのではなく自分の気持ちを言うのを怖がっていたからだと考えなおしました。
自分の気持ちから逃げて、意見を言わずに我慢するのは自分に対しても、他人に対しても失礼なことだと思います。レッスンのトークや、日常生活で一生懸命に話すように心がけて前よりもはっきりと意見を言えていると実感しています。

もう1つは、自分の育った環境を好きになったことです。私は平泉町で牛と米の農家で育ちました。
細川先生は「大切なことは自分の周りにある」と教えて下さり、農家で育ったことが更に好きになりました。

故郷岩手に帰って仕事をしますね。故郷岩手にどのように貢献しようと思いますか?
記事を読んで下さる人のために、岩手で起こった出来事や岩手の良さをしっかりと記事にして行きたいです。 岩手を支えている人たちに沢山出逢ってその人たちの想いなども記事にし、記事を読んで下さる人がほっとするような記事を書けるようになりたいと考えています!

これから就職活動をする後輩のみなさんにアドバイスをお願いします
今、少しでも興味があることがあったらそこから逃げずにどうしたらその仕事に就けるかをじっくり考えてみて下さい。
就職活動は一斉に始まるので私自身、周りの雰囲気になんとなく流されそうになったりしました。
でも、そこを我慢してなりたいようになるにはどうするかということを冷静に考えてそれに向かって実行して行けば良いと思います。実行すると頑張った自分に納得できます。
しっかり自分のペースを掴んで頑張って下さい!

伝えたいことがありましたら、ご自由にお書きください
細川先生、いつも落ち着いて就職試験や大人として、女性としての生き方などを指導して下さりありがとうございます。
ラジオ出演の機会もいただけて、毎回課題が見つかり楽しいです。
レッスン生の皆さんいつもありがとうございます。皆さんと一緒にレッスンをできて私も頑張ろうと思えます。 これからもアナウンススクールを続けて、さらにトークを磨いて行きたいです