答えはないが、ある
エントリーシートや面接の質問の答えは、本に書いていないのか。ネットで探せば見つかるのか。
答えは、ノーです。
面接の質問への答え方や、エントリーシートの書き方についての就活に関する本は多数ありますし、ネットでも情報があふれています。これらは、マニュアル通りの答えであって、この通り答えたから、書いたからといって採用につながるかといえば、放送局の場合、難しいでしょう。
本やネットの情報は大勢の学生が閲覧しますので、そのまま面接で答えたり、エントリーシートに書くと、みな同じような内容になってしまいます。毎年採用にかかわる各社の人事担当の方は、大勢の学生と面接し、会社によっては山のようなエントリーシートを読んでいます。本やネットの通りの答えには、飽きていることでしょう。
確かに、面接やエントリーシートの本は、上手く書かれています。参考にはなります。ですが、大勢の学生が閲覧するのですから、結果、大勢の学生が同じような答え方になる、ということは否めません。
景気がよくても、学生に人気のある放送局の社員やアナウンサーになるためには、競争率が高く、大勢の学生と同じような答えでは、なかなか採用に繋がらないのが現実です。
では、どうすればいいのでしょうか。
答えは、自分の中にあります。一言で言い表すのは難しいですが、自分の中にある答えを、誰かと同じにならないように、自分らしく表現するのです。私どものアナウンススクールで、特に力を入れて指導していることです。自分らしさ・自分の良さを、マニュアル通りにならないように、練習していきます。
採用のために、何か決まったマニュアルがあって、それを覚えさえすれば採用されるということはまずありません。近道などないのです。
就活に対しては、一人一人考えが違います。そこに答えがあります。じっくりと自分を見つめ、答えを見出していきましょう。
《就活のストーリー、主人公は自分》
(2018.06.19)