鼻濁音は大事
日本語を美しく響かせる技術の一つが鼻濁音です。
美しく響くはずの鼻濁音。何を勘違いしたのかわかりませんが、鼻にかかったようなつまったような音を出す学生さんが結構います。よく教科書には「んが、んぎ、んぐ、んげ、んご」などと発声するようにと書いてあったりするので、それを単純にそのままやってしまっているようです。あるいは、どこかでそう教えられたのかもしれません。
でも、このように鼻濁音を出そうという意識が強いとかえって美しい音からかけはなれていくようです。助詞の「が」などは目立ってしまって、気になります。私どものスクールでは講師と一緒に発声練習をするので、あわせて発声すると、自分の不自然さがよく分かります。
実際アナウンサーの採用面接では、必ず原稿を読みます。鼻濁音がきれいに発声できているか、面接官はよ~く聞いています。おかしな音を出さないようにしっかり鍛えましょう。
《正しい発声を身につけよう》
(2017.3.06)