人に接すると、疲れることがあります。疲れをためず、すぐに発散しましょう。疲れは、自分の声で癒すことができます。

疲れを癒すには、力を入れずに優しい発声で、晴れやかになれる文を声に出すことです。古典や絵本を音読するのが、おすすめです。

有名な古典の有名なよく知っている文を、声に出すといいです。たとえば…

「今は昔、竹取の翁というものありけり」 竹取物語

「春はあけぼの」枕草子

「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」方丈記

むずかしい、と思う文は、自分に合わないのです。合う文を好きな古典を声に出しましょう。

絵がきれいで、心が清々しくなるような絵本もおすすめです。

「しろいうさぎとくろいうさぎ」「てぶくろを買いに」「ぐりとぐら」など、ほっとします。赤ちゃん絵本も、楽しい気分になります。

不思議と音読して心地いいのが、般若心経。般若心経は、宗教を問わないありがたいお経です。般若心経は、子どもの頃、祖母が毎日仏壇の前で唱えていたので、自然と覚えてしまいました。1音1音丁寧に心をこめて、優しい声で発音してみると、不思議と落ち着きます。宇宙の真理を音から感じているような気分になります。

古典や絵本、般若心経を音読すると、気分が安らいだり、寝付きがよかったり、次の日に前向きになっていたり、癒されているのを実感できます。声に出している時は、わからないのですが、後で効き目を感じます。自分の声で自分を癒すなんて、素敵なことでしょ。1日の終わりは特に、すっきりとして休みたいですね。

(2012.03.20)