人間関係がうまくいかなくて、居心地が悪くなると、逃げるクセはありませんか?

はっきり言います。逃げてはいけません。上手くいかなくて逃げると、次の場所でもうまくいかない、そういうものです。同じ人間のすることですから、同じ失敗を繰り返してしまうのです。

人間関係をこわして、居心地の悪い状況をつくって逃げる人は、自分勝手な言い訳を思いつき(笑)、筋の通らない理屈を考えついて(笑)、自分をムリやり納得させて逃げます。

うまくいかないときは、ほかがよくみえたりします。ここではダメでも、ほかなら上手くいくのではないかと、都合のいいことを考えてしまいます。自分の至らないことを棚に上げてしまったりもします。ですが、場所をかえたからって、うまくいったりはしません。

会社、クラブ活動、学校、習い事、サークルなどを辞めるときは、逃げていないか、しっかりと自分の気持ちにきいてから行動したいものです。自分は逃げてホッとして忘れたとしても、相手は覚えています。してしまったことは、なかったことにはできません。後悔しないように、一時の感情で動かない方がいいですね。

さんざんベタベタ近寄ってきた人、親しくした人、気遣ってあげた人でも、きちんと挨拶しなかったり、メールだけで離れたりします。ならば、はじめから必要以上にかかわってこなければいいのに、親切に丁寧につきあったつもりなのに、便利使いされたようで、淋しくなります。

メールは本心が伝わりにくく、誤解を生みやすいので危険です。手紙や電話ならまだ誠意を感じますが、メールは気軽に出せるし、本人じゃなくても書けますし(笑)。本当に相手のことを想い、本気で自分の気持ちを伝えたいのなら、誇り高くありたいのなら、きちんと言葉をかわそうとするものです。

うまくいかなかったり、合わなかったりは、自分の勝手な都合です。だからこそ、丁寧に挨拶をして離れるのが、うるわしい姿です。去り際こそ美しく。きちんと言葉をかわして明るく別れたいもの。それが品というものです。

人間関係を上手くおさめられれば、次に進んでも、どこでも上手くいきます。人はどこかで繋がっています。なかったことにはできないし、逃げることはできないのです。

さて、ここまで読むと、逃げたことのアル人、逃げたかもしれないという心当たりのある方は救われませんね(笑)。救いの言葉?は(笑)、次回、「癒される逃避」にでも、書きましょうか(笑)。

(2010.07.31)