コミュニケーションに自信がない、人とのかかわりが希薄、気分で動いてしまう、失言してしまう、人に好かれない、発表・スピーチ・プレゼンテーション・面接、などで自分をうまく表現できないというあなた…

本気で反省していますか。反省とは、省みること。自分の言動について振り返り、今後にいかすことです。
省みるものの、自分がしてしまった失敗、手を抜いてしまったことなど、マイナスな自分の姿を認めない、といった逃げる傾向はありませんか。自分勝手な反省は、堂々巡り。いつまでたっても、よりよくかわることはできません。反省とは、何がよくて何がよくなかったかを、細かく検討することです。みたくない自分から目を背けてはいけません。

みんなでする反省会では、お互いをただ慰め合うだけになっていませんか。話し合うことで失敗が緩和された気になったり、うまくいったことを褒め合ったりするようでは、反省する意味を観じません。慰め合うというのは、見たくない自分の姿から逃げているだけで、うわべだけの反省です。失敗は失敗として真に認め、何がよくて何がよくないかを見極めてこそ、次にいかせます。

本気で反省するというのは、厳しくつらいことです。みたくない自分の姿をしっかりと正面から見据えることです。苦しいです。苦しさに向かう勇気が必要です。体力も気力もいります。

それと、反省とは、旬のもの。時間がたってから反省しても、効果はありません。失敗した直後の反省は、苦しいですが、その分、自分の中に確実に染みていきます。

うまくいったときほど、なぜうまくいったのか、細かくふり返りたいものです。うまくいくには、気があったから、誰かが助けてくれたからなど…いろいろと理由があります。理由がわかれば、自分の実力なのかどうかがわかり、勘違いすることもないですね。ほんとうに頑張ってうまくいったのなら、もっと上を目指せばいいのです。

ところで、反省しすぎるのも、要注意。反省とは、自己卑下したり、自分はダメだと思いこむためのものでは、ありません。自分を責めるのが反省ではなく、自分の言動から冷静に、己を知るものです。自分のことをよくわかっていれば、同じ失敗を繰り返さず、いいところはいかして、さらなる成長が期待できるでしょう。

上昇する自分を楽しみに、反省しましょう。

(2010.5.19)