不用意な言葉で、傷つけてしまった……。と後悔しても、発した言葉は戻ってきません。

想わぬ言葉で、傷つけられてしまうことも、ありますね。

傷つけた相手に謝りました。許してはくれませんでした。

傷つけた相手は、謝罪に応じてくれました。だけど、何か、心に残ります。

傷つけるつもりはなかったのに、傷つけてしまいました。謝るチャンスはありません。

傷つけられました。何も言い返せませんでした。

傷つけられました。言い返しました。だけど、不快な想いをひきずっています。自分を傷つけた相手にも腹が立ちますが、いつまでも思い悩んでいる自分もイヤです。仕事や遊びに没頭しても、頭では理解していても、心が納得しません。

傷つけた、傷つけられたは、解決できないのでしょうか。

解決できる方法はあります。他人の気持ちを変えることはできません。ですが、自分なら、いつでも変えることができます。

許してくれない相手を、許してあげませんか。あなたが、「許す」と想えばいいだけです。

許してくれた相手には、素直に心から感謝しましょう。それだけで充分です。

傷つけてしまった相手に、心から謝ろうとするあなたは、立派です。そんな勇気あるあなたを許してあげましょう。

あなたを傷つけた相手は、いたらないだけです。すべて忘れて、許しませんか。

いつまでも傷つけられたことをひきずっているあなたは、人としての修行をしているのです。そろそろ自分を、許してあげてもいいのではありませんか。

すべてを許せば、もう想い煩わなくてすみます。「許す」と想うだけで、ほっとした気持ちになりませんか。

実は、何かを、誰かを、自分を「許せない」あなたが、一番傷ついています。大切な自分を傷つけてはいけませんね。本当に「許して」あげなければいけないのは、あなた自身です。

「許します」と声に出して言ってみてください。主語は、いりません。あなたも私も、許されるべき存在ですから。「許します」という声の響きに、癒される気がしませんか。楽になりませんか。

あなた自身を本当に癒せるのは、あなただけです。傷ついているあなたこそ、「許して」あげてくださいね。

(2009.11.23)